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メリットとデメリット

治療前に知っておきたいインプラントのメリットとデメリット

インプラント治療とは、歯を失った場合に人工の歯根を埋入し、その上に人工の歯を被せることで自分の歯のように使用できる治療方法です。「自分の歯のように噛める」「見た目が良い」というメリットばかりが注目されがちですが、デメリットも存在します。インプラントの利点と欠点を知ることで、改めてどのような治療を選択すべきかの一助になるでしょう。

インプラントのメリット

まずはインプラントのメリットを解説します。歯を失った時の治療法には、他に「入れ歯」や「ブリッジ」にする治療がありますが、インプラントはこれらの治療法に比べて、使用感や審美性の高さがメリットとなります。

メリット1・自分の歯のように使用できる

インプラントは、顎の骨に人工の歯根を直接埋め込む治療法です。そのため、天然の歯に近い使用感が期待できます。噛む力は、天然の歯を100%とした場合、90%近くまで回復できるといわれています。総入れ歯の場合は、30%程度までしか回復できないことを考えると、インプラントは大変自然に近いといえます。

よく噛めるということは美味しく食事を摂ることができるということで、身体的にも精神的にもいい影響があります。また、しっかりと骨に固定されているため異物感が少なく、安定感があり使いやすいのがメリットです。

メリット2・見た目が良い

インプラントに使われる人工歯は、天然歯に近い見た目を再現できる素材を使っています。そのため、見た目が金属であるブリッジなどと比較すると、自然な仕上がりになります。周囲が人工歯だということに気がつかないほどです。

また、部分入れ歯の場合は入れ歯を固定するための金属のバネ(クラスプ)があり、周囲の歯に引っ掛ける必要がありました。クラスプの位置によっては金属が目立ってしまうことがありますが、インプラントの場合は顎の骨で支えているためそのような心配が要りません。

メリット3・周囲の歯への悪影響が少ない

他の補綴方法と比べると、インプラント治療は周囲の健康な歯への影響が少ないです。例えば、ブリッジ治療の場合には、失った歯の両隣の歯を削らなくてはならず、両隣の歯は支えとして使われるため、噛んだ時などに負荷がかかりやすくなっています。結果、両隣の歯の寿命が短くなってしまう事もあります。インプラントは、周囲の歯に負担をかけません。

メリット4・長く使い続けられる

インプラントは、適切に使っていれば一生使い続けられるといっても過言ではありません。事実、チタンが生体親和性の高い金属だと発見した教授が行ったインプラント手術を受けた方は、亡くなるまで41年もの間機能し続けていました。入れ歯は3~5年、ブリッジは7~8年と、他の補綴方法と比べても段違いに寿命が長いことが分かります。

インプラント治療のデメリット

インプラント治療の最大の特徴は、外科手術が必要だということです。それに伴い、いくつかのデメリットが存在します。

デメリット1・手術を受けられない場合がある

インプラントが入れ歯やブリッジといった他の補綴治療と異なるのは、外科手術が必要だという点です。部分麻酔を使って、顎骨に人工歯根を埋入する手術を行います。外科手術ですので、全ての人に処置を行える訳ではなく、全身疾患を持っていたり、口腔内の状況が悪かったりすると、手術を断られるケースもあります。

デメリット2・治療期間が長くなる

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋入してから、その上に人工歯を被せる治療を行います。人工歯根が骨にしっかりとつくまで、およそ3ヶ月から6ヶ月程度の治療期間を要します。また、通常のインプラント手術に加えて、顎の骨を増やす手術を行う場合には、さらに治療期間が長くなります。

デメリット3・費用が高額になる

インプラントは、保険適用ではありませんので自費治療になります。他の治療法と比べると桁違いに高額となっています。自由診療であるため、インプラント費用は各歯科医院によって異なりますが、1本あたり30万円から50万円程度が相場となっています。さらに、都市部は全国平均よりも高めの価格設定になっています。

デメリット4・治療後も定期的に通院しなければならない

インプラントは人工物なので、虫歯になることはありませんが、インプラントの周囲が炎症を起こす「インプラント周囲炎」にかかる可能性があります。歯周病菌が原因のインプラント周囲炎が進行すると、最悪の場合インプラントが抜けてしまいます。

インプラントの弱点である細菌感染を予防し、正しい咬合を維持しつつインプラントを長期間使い続けるためには、治療後の定期的なメンテナンスが重要です。歯科医院でのプロケアと、患者様ご自身が行うセルフケアの両方が大切です。定期的に歯科医院を受診し、現状把握とクリーニングを行い、自分でも日頃から丁寧なブラッシングを行うようにしましょう。

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